2018~2019年シーズン
関西シクロクロスシリーズ終了のお礼
2019.2.20
文責 オルガナイザー 矢野 淳
2018~2019年シーズンを無事に終了することができました。参加者の皆様、スタッフの皆様、ご支援いただきました協賛各社の皆様、3箇月を超えるシーズンを支え、楽しんでいただきましたことに、こころから感謝申し上げます。
何より大きな事故を起こさないこと、暖かなシーズンでしたが、シリーズには含まれませんが雪のマキノ全日本をやり抜いて頂いたスタッフ、関係者の皆さんの力に改めてお礼申し上げます。
今期は、シリーズ戦とJCXを分けた大会の構成変更や、エントリー方法の改善、コースディレクターなど各ポジションでの新メンバーが活躍など、変化のあったシーズンでした。24回続いたシーズンの経験の積み重ねに新しい人が輪に加わることで、更なるレベルアップを可能にし、こらからもシリーズが継続していけると実感しました。
自分たちの関西クロスを楽しく良いものにしようと言う目的に向かって、これからも、参加者、スタッフが一緒になりシクロクロス競技に真摯に取り組んでいきたいと思います。
さて、恒例の延べエントリー数集計ですが関西クロスシリーズ全8戦、JCX2戦と柏原CXの11大会で7,046人(前期:7,887人)となりましたが、当日の出走者数は5,732人(前既:5,740人)とそれほど大きく減りませんでした。
ただ、新規参加者が低調だったことなど、これからの取り組みを考える機会になりました。その他の点でも時間をかけ、多くの議論を重ねて来期へとつなげていきたいと思います。
1 カレンダーと会場について
今期は、これまで評判の良かった「りんくう」と「烏丸半島」が使えなくなり、また台風による倒木等の被害で第2戦に予定していた美山向山の利用が開幕直前に変更するなど、会場探しに苦労しました。
一方で新しい「信太山」は工夫いっぱいでおもしろいコースができました。引き続き来期に向けて新しいコースの開拓に努めます。
日程は来期10月下順に開幕し2月上旬に千秋楽を迎える予定です。他地域で開催されるJCXとの調整を図りながら4月には大方の発表が出来る予定です。
マキノのUCIは11月17日と、また野辺山とカレンダーを入れ替えになります。今回マキノがチャレンジしたジュニアのUCIレースは来期からUCIのスタンダード(UCIレースには必ずジュニアカテゴリを開催すること)になりました。
2 参加者や観戦者への対応について
冒頭にも触れましたが、今期の実参加者数は微減にとどまったもののC4、C3、CL2の参加人数の減り幅が大きくなりました。新しい参加者や女性、相変わらず増えないジュニア、U17へシクロクロスの魅力をどう伝えるか、また参加へと一歩踏み込んでもらうための中長期的な策を考えていきたいと思います。オフィシャルとしての広報、情報発信による盛り上げが今期は今ひとつだったことも感じます。
エントリー数の減少は、参加料収入にも大きく影響します。関西クロスの収入の約95%は参加料収入です。補助金や協賛金などに頼らない健全で安定的な自主財源は持続的な運営に最も大切です。
運営面では、受付のライセンス確認、スタートのコールアップは皆さんに浸透してきました。スタートシードの西日本ランキングは賛否両論あり、来期第2戦以降については検討します。
ブース出展も増えてきました。桂川では保健所の突然の調査も受けましたが必要な手続きを踏んで、会場の楽しい雰囲気づくりのレベルアップも図っていきたいと思います。
家族観戦の優先駐車場や休憩コーナー設置は、暖かい日のレースが続いたことや、マキノでテント2張りを積雪で潰したことなどを言い訳にして、あまり進まなかったようで、引き続きの検討課題です。
更に海外(アジア)からの一般参加も進まなかったことも反省材料です。HPの英語対応から徐々に進めていきたいと、引き続き思います。
3 JCF登録、JCXシリーズなど他地域との連携
今期からJCXシリーズがJCF公認大会となり、シーズン直前まで調整にとても手間取りましたが、ようやく新しい流れの筋道がついたと思います。
公認化に伴い関西クロスシリーズとJCX戦を分けることにしました。この二つはシクロクロス競技としては何ら違いがあるわけではありません。しかし大会スケジュール(女子やジュニアを独立レースとする)や競技規則の運用の厳格化、将来はC1,CL1はトップ選手を対象とした観るレースへの可能性も含め大会の特色を出していこうと思っています。
JCXでは臨時登録を含めライセンス必須大会としました、関西クロスでは競技参加にはライセンス所持をこれからも更に推奨していく立場でいようと思います。
近年のスポーツ界では自転車競技に限らず組織化された競技スポーツ離れが進んでいると聞きます(「連盟」や「協会」など組織に所属せず個人で楽しむスタイル)。自由に楽しむのがスポーツなのですが、他者との真剣に競う楽しみには、公平、公正なルールがあってこそで、このルール運用には組織の役割が大切だと思います。ただし、こうした理解を得るためには時間をかけて丁寧に説明責任を果たして行くべきだとも思います。
4 そして世界を目指す
デンマークボーゲンセン世界選手権はロードレースのようなスピードのあるレースだったと聞いています。ロードが走れるパワーのある選手強化がこれから図られることでしょう。レース主催者としてできることは質の高いコースや運営づくりをすることかと思います。
高い志と忍耐力をもって世界に挑むシクロクロス選手を、これからも関西から盛り立て行きたいと思います。
また来シーズンレース会場でお会いしましょう!