総周回数の決定について
シクロクロスレースにおいては、同じコースであっても、気象条件や走る選手の実力によって1周のラップタイムが異なってくることから、選手がスタートしてからレースの途中に総周回数が決定されます。
総周回数は、先頭を走る選手のラップタイムを参考に、先頭でフィニッシュする選手の総走行時間が各カテゴリーの規定時間に最も近くなるように調整されます。原則としてC1では先頭走者が2周回を完了したあと、その他のカテゴリーでは先頭走者が1周回を完了したあとに総周回数が決定され、残りの周回数がフィニッシュライン付近に表示される数字によって選手に伝えられます。
(例) 規定時間が30分のC3で、先頭を走る選手の1周目のラップタイムが約8分だった場合。
総周回数が3周なら約24分、4周なら約32分となるので、規定時間の30分に近い4周に決定。なので、ラップタイムが約10分の選手の場合、3周回完了時で30分経っていても、先頭に追い抜かれていないので4周目に入り、おおよそ40分も走ることになります。
周回遅れについて
関西シクロクロスシリーズでは、UCIおよびJCX戦の一部のカテゴリーを除き、80%ルールを適用しません。先頭走者に追い抜かれた選手は、そのままレースを継続することができます。ただし「強者優先」を原則とし、上位走者のポジション争いを邪魔することの無いよう、充分に配慮してください。また、先頭走者が総周回数を完了してフィニッシュしたあとは、すべての選手がフィニッシュ扱いとなります。周回遅れとなった場合は、少ない周回数でレース終了となります。
混走の時差について
関西シクロクロスシリーズでは、より多くの選手にレースを楽しんでもらうため、複数のカテゴリーで同時に同じコースでレースを行ないます。組み合わせは、レース時間割に記載されています。招集は、カテゴリーごとに分けて行ないます。スタートは、時間差を設ける場合と、設けず同時発走となる場合があります。
ここでも「強者優先」を原則とし、先にスタートした選手が時差スタートした別カテゴリーの選手に追い付かれた場合は、速い選手のポジション争いを邪魔することの無いよう、充分に配慮してください。
混走の周回管理について
同一周回管理となっている複数のカテゴリーでは、先にスタートしたカテゴリーの先頭を走る選手のラップタイムを参考に総周回数が決定され、共通の残り周回数が表示されます。先頭走者が総周回数を完了してフィニッシュしたあとは、同一周回管理のカテゴリーのすべての選手がフィニッシュ扱いとなります。
別周回管理とされているカテゴリーでは、そのカテゴリーの先頭を走る選手のラップタイムを参考に別に総周回数が決定され、残り周回数も別に表示されます。それぞれのカテゴリーの先頭走者が総周回数を完了してフィニッシュするまで、レースは終了しません。したがってカテゴリーごとに、フィニッシュラインでレースを終える選手と、レースを継続する選手が発生します。フィニッシュライン通過時には充分注意して走行してください。
80%ルールについて
シクロクロスにおける80%ルールは、レース後方の選手が上位走者のポジション争いを邪魔することの無いように設けられています。関西シクロクロスシリーズでは、UCIおよびJCX戦の一部のカテゴリーにのみ適用されます。
先頭を走る選手の1周目のラップタイムに80%をかけたものが、カット時間となります。フィニッシュライン手前に設置された80%ゾーンを先頭走者が通過してから、おおよそのカット時間を過ぎて80%ゾーンに来た選手は、審判の指示に従い次の周回に入ることなく退出しなければなりません。退出した順番は記録され、最終順位に反映されます。
退出するときは、安全のため減速してください。カットされるにもかかわらず無理に80%ゾーンに差し込み、順位を上げようとするような行為は、厳に慎んでください。もしカットされる前に先頭走者に追いつかれた場合は、上位走者のポジション争いを邪魔することの無いよう、充分に配慮してください。また、上位走者に紛れて80%ゾーンを通り抜けようとするような行為は、厳に慎んでください。