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2024-2025シーズンの日程は、
2024年7月ごろまでに発表します。

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3.11メモリアルシクロクロスレポート

東日本大震災の記憶を風化させないよう、未曾有の大災害に思いをはせる日として、本大会は、毎年3月11日に近い日曜日に開催しており、今年も2018年3月11日に、京都府南丹市美山町大野ダム特設コースで行われた。
天候には恵まれたが、数日前に振った雨の影響で、しみ出した水が路面をゆるくし、山間部は泥沼と化すコンディションとなった。
滑るコースが選手たちを苦しめたが、本戦とは異なる穏やかな雰囲気に、レース会場には終始笑顔があふれていた。

メモリアルシクロクロスは、AJOCCレースとは異なり、全て独自の競技が行われている。
60分耐久ソロは、模擬C1とも言え、C1のトップライダーから子供まで参戦可能で、60分の苦しさを疑似体験できる。想像するだけできつそうだが、意外と人気が高く、シクロクロッサーにMが多いことが伺える。
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レースは、序盤にC1村田憲治(岩井商会racing)が飛び出し、一人逃げになるかと思われたが、C1久保伸次(岩井商会racing)が粘り強い走りで、優勝を勝ち取った。3位にはM1中野政彦(カシャロ水曜夜練)が入った。 f:id:kansai_cyclocross:20180312224341j:plain

 

キッズ耐久は、CK1、CK2の区分が無く、いつもより長い15分を走る。f:id:kansai_cyclocross:20180312224644j:plain


キッズ耐久の優勝は、本戦でも活躍している松山海司が力強い走りを見せた。f:id:kansai_cyclocross:20180312224602j:plain

 

120分耐久は、1名のソロクラスと、2~4名のチームクラスがある。f:id:kansai_cyclocross:20180312224627j:plain


ソロクラスでは、C1川村誠(スクミズマシンワークス)が、執拗に食い下がるC1川辺史朗(ボナペティ)をレース終盤で引き離し優勝を決めた。3位はC1堂野前克典(ボナペティ)が、転倒したM1藤井修(きゅうべえsports)をかわして、表彰台の一角を捕らえた。

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トップの川村誠(スクミズマシンワークス)もマディコンディションに苦しむ。f:id:kansai_cyclocross:20180312224757j:plain

 

1位を追う川辺史朗(ボナペティ)f:id:kansai_cyclocross:20180312225029j:plain

 

チームクラスでは、各チームがジャージの威信をかけしのぎを削り合い、何度か順位の入れ替わりがおきる接戦だったが、本戦よりも本気走りをみせたベッキーシクロクロス勝the組が優勝した。(チーム名は「the勝組」の誤字とのこと)
2位には親子参戦の石田family、3位はYCC(淀川サイクリングクラブ)となった。

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本戦よりも本気走りをみせたベッキーシクロクロス勝the組f:id:kansai_cyclocross:20180312225531j:plain

 

スプリントは、実力に応じてスタート時刻にハンデが与えられる1周のみのレース。
最初にスタートしたCK1の柿本圭治郎(Teamスクアドラ)が、4分30秒の出走時差を守り切るかと思われたが、ゴール前でC4土谷亮(きゅうべえsports)がハンデをひっくり返し、優勝をさらった。2位には、M3松野宗一(幸せ迷子)が滑り込み、ふたりの大人が、勝負の厳しさを小学生に教育する形となった。レース展開は接戦で、トップから、3位の柿本圭治郎と、4位のL2江頭奈生(カシャロ水曜夜練)までが数秒以内という絶妙のハンデ設定で、観客の応援にも熱が入った。f:id:kansai_cyclocross:20180312225806j:plain

 

毎回、女子ばかりのチームを作って参戦してくださるみなさん。f:id:kansai_cyclocross:20180312225905j:plain

 

元気いっぱいの声で会場を盛り上げてくれたMCのチョコさん。f:id:kansai_cyclocross:20180312230117j:plain

 

全てのレースを終え、14時46分には、参加者による黙とうが、犠牲者に捧げられた。f:id:kansai_cyclocross:20180312230018j:plain

 

まったらーいねーん!f:id:kansai_cyclocross:20180312230849j:plain

 

【実行委員長からの挨拶】
今年も、3.11メモリアルシクロクロスを開催することができました。
日曜の3月11日を迎えるのはこれで2回目となり、震災から7年が経過したことを物語ります。
マスメディアでは、今でも東日本大震災が取り上げられることが多く、現在進行形の震災であることを感じさせられます。
このイベントに、直接的、間接的に関わったみなさんが、どんな形でも良いので、震災に対して心を動かしてもらえればと思います。
沢山の方にご参加いただき、ありがとうございました。

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