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関西シクロクロス公式サイト

2024-2025シーズンの日程は、
2024年7月ごろまでに発表します。

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「主催」と「公認」についての補足説明

本日(2024.4.1)JCFから「シクロクロスをもっと盛り上げよう!アンケート」というものがお知らせされましたが、自転車競技大会の「主催」と「公認」について、選手の方々が誤解されることのないように、関西シクロクロスから少し補足説明させていただきます。

2023-2024シーズンは、関西シクロクロスでも2回「JCFシクロクロスシリーズ」の大会を開催しました。いずれも主催者は一般社団法人京都車連であり、AJOCCとJCFからの公認を受けています。

主催

主催者というのは、大会の企画者です。いつどこでどんな大会を開催するのかを決めます。財務上の決定者でもあり、収入の部としてはエントリー費や協賛・出展費等を集め、支出の部としてはコースの杭や受付や表彰の設備費、公認料、賞金等があり、どこにどう費用を工面するかを決めます。

日本国内のシクロクロス大会においては、JCF主催の全日本選手権を除き、主催者というのは各地の地元オーガナイザーです。

公認

公認団体とは、AJOCC、JCF、UCIのことです。公認団体は、大会のフォーマットを決めて、そのフォーマットに適合する大会の主催者を募集する主体です。

公認団体は決して主催者の上位団体ではありません。互いに密接な協力関係にあります。公認申請をするかどうかを決めるのは、あくまで大会の主催者であり、主催者なくして大会は存在しません。

例えば京都車連の主催するシクロクロス大会でも、ゆるクロスは何の公認も得ていない大会です。京都車連自身がフォーマットを決定しています。

AJOCC

AJOCCとは、主にAJOCCカテゴリーについてのフォーマットを管理する団体です。正式名称を「日本シクロクロス競技主催者協会」というように、各地の地元主催者の寄り合いです。よく勘違いされますが、中央組織も事務局も存在しません。横のつながりだけの組織です。

ここでは、日本国内のシクロクロス大会に参加する選手が、別の主催者(別の地方)の大会に出る際に、実力に応じたレースができるよう、統一したカテゴリー基準を決めています。

関西シクロクロスでは、第1戦~第11戦・くろんどクロスがAJOCC公認大会です。AJOCCのフォーマットに準じて大会を開催しています。

そして、関西シクロクロスからAJOCCには公認料が支払われています。その資金により、リザルトがAJOCCのデータベースで管理されています。

AJOCC JCXシリーズ

AJOCC公認大会の上位互換として、AJOCC JCXシリーズというのがあります。AJOCC公認大会と、UCI大会(全日本選手権と国際大会)の差を埋めるものとして、AJOCCが独自に企画して始まった大会です。

関西シクロクロスでは、琵琶湖グランプリと二色の浜グランプリが、それぞれ1日を通してAJOCC JCXシリーズ扱いです。

ちなみにAJOCCに支払う公認料についても、JCXでないAJOCC大会より少し増額になります。

さてフォーマットはというと、男女エリートを実施するということ以外、実は何も決まっていません。なので関西では、全日本選手権と同じ出場基準で参加できる年齢別カテゴリーをやったり、マスターズ実力別をやったりしているわけです。

JCF

JCFは、日本の自転車競技を管轄する競技団体(NF)です。UCI規則だとかオリンピック憲章だとか日本の法規だとかによってただ一つ規定されている、中央競技団体(スポーツ団体)です。

JCF内には作業部会が設置されており、シクロクロスを管轄するのがシクロクロス部会(旧シクロクロス小委員会)です。

AJOCCとは別に、JCFシクロクロスシリーズを企画しています。JCFシリーズ戦とJCFの公認大会は一体不可分で、JCF公認大会とJCF主催全日本選手権を合わせたものをJCFシリーズと呼んでいます。

関西シクロクロスでは、琵琶湖グランプリと二色の浜グランプリの一部のカテゴリーが、JCF公認であり、JCFシリーズの一つです。

当然AJOCCとは別にJCFに公認料が支払われており、その資金によりJCF公認審判が派遣されるなどしています。

大会のフォーマットは公表されている通りで、男女エリートとジュニア以下の年齢別が開催必須な他は、マスターズについては年齢別を開催してもしなくても構いません。

UCI

UCIは、世界の自転車競技を管轄する競技団体(IF)です。JCFの上位組織です。

関西シクロクロスでは、琵琶湖グランプリがUCI公認大会です。ただし、UCI公認とされているのは男子エリート・女子エリート・男子ジュニアの3カテゴリーだけです。

これも、関西シクロクロスからUCIに公認料が支払われています。その資金により、UCI公認審判が派遣されたり、リザルトがUCIのデータベースで管理されたりしています。

大会のフォーマットは、競技規則として皆さんよくご存知の通りですが、それとは別に主催者にとってとても大きなものとして、賞金の規定があります。UCI公認大会の上位者への賞金は、UCI規定を下回らない額を、すべて主催者が支弁しなければなりません。

つまるところ、京都車連がUCI琵琶湖グランプリを主催するために、AJOCC、JCF、UCIそれぞれに公認料を三重に支払い、なおかつ賞金もすべて用意しているということです。これは、AJOCC、JCF、UCIのいずれからもお願いされてやっていることではなく、京都車連の判断で実施していることです。

結論

長々と書きましたが、大会の骨格を決めるのは主催者であり、公認団体ではないということだけ理解してください。実際、当日運営しているのは主催者自身であり、公認団体の役員が運営に直接関わることはありません。

つまり、どの公認大会とするのか決めるのは主催者ですし、当然各地の主催者の判断で回数は決まります。もちろん開催地も主催者次第です。会場施設を決め、使うのも主催者ですし、大会全体の印象も、運営の印象も、コース設定も主催者次第です。

したがって、大会についての意見がある場合、主催者に直接伝えるのが第一選択となります。最近は関西シクロクロスでは匿名のアンケートは実施していませんが、直接のお問い合わせはいつでも受け付けています。SNSのDMでもメールでも構いませんので、お気軽にご連絡ください。

関西シクロクロス お問い合わせ窓口

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