関西シクロクロスのような市民レースには、老若男女、多種多様な選手が参加します。
あまりに実力差のある選手が同じレースを走ってしまうと、安全ではありませんし、面白くもありません。シクロクロスでは、なるべく実力の近い選手同士で競い合うことができるよう、性別や年齢を考慮したカテゴリーシステムを運用しています。
この記事で、2025-2026シーズンの関西シクロクロスで参加可能なカテゴリーについて、男子2003年生まれまで、生年月日ごとに解説いたします。
生年月日別カテゴリー早見表 - 男子2003年生まれまで

年齢は2026年末基準
秋にシーズンが始まるシクロクロスですが、UCI(国際自転車競技連合)の規定では、シーズン全体が翌年扱いとなります。つまり、シクロクロスの2025-2026シーズンの年齢規定は、ロードやMTBの2026シーズンと同じです。
そのため年齢は、2026.12.31-23:59時点での年齢を基準とします。「2026年中の誕生日での年齢」や「2026年中に達する年齢」と表現されることもありますが、意味はすべて同じです。大会当日の満年齢ではありません。
1992~2003年生まれの方は
生年月日が1992.1.1~2003.12.31の選手は、エリートカテゴリーのE1~E4に出走できます。
初参加と昇格・降格
AJOCC認定カテゴリーにより開催されているシクロクロス大会では、選手が自由に参加カテゴリーを選べるわけではありません。初参加の選手は、E4からのスタートとなります。
E4のレースで好成績を残すと「昇格」することができ、次回の大会では自動的にE3へのエントリーとなります。
一方で、昇格した翌シーズン以降、上位のカテゴリーでスタートし、充分な成績を残せなかった場合、さらに次のシーズンは下位のカテゴリーに「降格」となります。
このようにして、厳格に実力別のカテゴリー制度が運用されています。
1967~1991年生まれの方は
おおむね40歳以上の選手向けに、実力別マスターズカテゴリーも並行して運用されています。こちらも初参加の選手は、M3からのスタートとなります。
また、マスターズ年齢であっても実力別エリートカテゴリーE1~E4に参加することができます。
シーズン内のEとM相互の移行はできません
同じシーズンのうちに、前回E4に出走していたのを、次回大会からM3に出走するなど、E1~E4系統とM1~M3系統相互に行き来することはできません。
シーズン最初のEとM相互の移行はできます
昨シーズンまでにAJOCC公認レースに参加経験のある選手には、すでに認定カテゴリーが付与されています。今シーズン最初に出走するレースに限り、E1~E4系統とM1~M3系統相互に行き来することができます。
実力別に、それぞれ移行可能なカテゴリーが指定されています。移行を希望する場合は、移行後のカテゴリーでエントリーしてください。
エリートからマスターズ
E1 → M1
E2 → M2
E3, E4 → M3
マスターズからエリート
M1 → E2
M2 → E3
M3 → E4
~1966年生まれの方は
おおむね60歳以上の選手向けに、さらに年齢別マスターズカテゴリー(A60s)も並行して運用されています。こちらは、昇格・降格の制度はありません。今までM1~M3・E1~E4に参加されていた方、初参加の方、どなたでも生年月日さえ基準内なら選ぶことができます。男女共通のカテゴリーです。
「A60-64に出たけどやっぱり昇格争いしたいからM2に戻る」とか「今シーズンもM3で始めてみたけどA65-69盛り上がってるから移りたい」といった場合に、すでにエントリー申込後であっても変更を受け付けます。大会開催約1週間前の日曜までにinfo@kansaicross.comまでご連絡ください。
ただし、A60sとE1~E4系統を相互に行き来することはできません。
CC
CC(カテゴリーチャレンジ)は、レース時間とコースが短い、初心者向けのお試しカテゴリーです。表彰や入賞賞品はありません。エントリー費は、アンダー23年齢以上の選手は¥1,600です。
レースの雰囲気に慣れてきましたら、ぜひE4やM3やA60sに挑戦してください。すでにエントリー申込後であっても変更を受け付けます。info@kansaicross.comまでご連絡ください。
AJOCC認定カテゴリー
昇格や降格の条件について、詳しくはAJOCCウェブサイトをご覧ください。
参加経験のある選手の今シーズンの認定カテゴリーについては、AJOCC選手検索をご利用ください。
特例条件
シクロクロス以外の自転車競技で、直近に顕著な成績を残している選手は、初参加でもE3等上位カテゴリーでの出走を認める場合があります。認められる特例は原則として一回限りのものであり、出走したレースの成績により再検討されます。関西シクロクロスの認める特例は、関西シクロクロスシリーズ戦等に限ったものであり、UCIレースや主催者の異なるシクロクロスレースでは適用されないことがあります。特例に関する決定は最終的なものであり、選手側からの異議申し立てや再交渉は受け付けません。特例に関するお問い合わせは、これらをすべてご理解いただいた上でinfo@kansaicross.comまでメールをお送りください。
他地域で主に年齢別マスターズに出走されている選手へ
昨シーズンから、関東地方の大会でM1のレースが設定されることはなくなりました。代わりに設定されている年齢別マスターズのレースに主に出走されている選手の中には、AJOCC認定カテゴリーがM2やM3に降格していても、実質的にM1相当の実力を維持されている方もおられるかと思います。そのような方がふと関西シクロクロスに来られた際に、AJOCC認定カテゴリー通りM2やM3のレースを走られても、周回数の設定はおかしくなるし、昇格枠は埋まるし、本人も面白くないし、全く良いことがありません。
したがって、そのような方が関西でM1での出走を希望される場合は、事前にその旨を申請してください。ただし、関東・信州以外の地域では依然実力別マスターズの制度を維持していますので、それと比較して甘くなりすぎないよう留意します。相互の制度が安定すれば具体的な基準(年齢別マスターズのランキングなど)も提示できるかとは思いますが、今はまだその段階ではありません。
なお、M2はこの措置の対象としませんので、実力はM2相当の自信がある方でもAJOCC認定がM3であればM3のレースにエントリーしてください。
関西シクロクロスで実力別マスターズを継続する理由については、別記事をお読みください。
